オーフェン4部 新大陸編感想

おおよそ1年前に読んだ時のことを思い返しながら書きましたのでぼやっとした感想です。

 秋田禎信はいつか読もう読もうと思っている作家さんではありました。しかし、大長編にひるんでおり決意は鈍るばかりでした。そこにキンドルアンリミテッドが到来したのです。そこで百合姫を貪るように読んでいたところオーフェン4部のあらすじが目に入りました。

 “新大陸” “三姉妹” 

 「若草物語が読みたい」と『あしながおじさん』の影響で考えていたところにそれらしい小説が現れたのです。(まだ若草物語は読んでいません)わたしは三姉妹がでてくる小説が読みたいという煩悩に突き動かされ4部から読み始めました。

以下、感想

  • 設定が最高
  • マヨールさんすごくないですか。オーフェンさんの倫理を垣間見て潰れないって想像を絶する
  • マヨールエッジカプでないのえーと正直思っていましたが、イシリーンさんの溌剌アッパー最高です
  • オーフェンさんの倫理やばくないですか。ソロモン(胎界主)はあの様なのに
  • ベイジットさんのきょうだい感すごい
  • 長広舌がよい。特にラッツベインさんの無体な師匠評が好き。全部引用したい(のちに読んだ、愛と悲しみのエスパーマンでの罵倒の長広舌も素晴らしい。罵倒がよい小説は作者が好きになる)
  • ラチェットさんのキャスト完璧では(ドラマCDって正直キャストに首をかしげることが多い)
  • テーマを読み切れているかというとあれですが、このテーマにおける一つの極北といえるのではないでしょうか。そのような達成をしつつ楽しい要素に満ち満ちているのがすごい

 さて、結論です。オーフェンは4部から読んでも(たぶん)大丈夫です。わたしは一例にすぎませんが、これほどの傑作を巻数が多いというだけで読まないのは、あまりにももったいありません。ところで、思い返すにあたりいろいろと書評を巡っておりますと、あれやこれやと書ききれないほど言葉が浮かんできます。もっと感想があるべきなのです。多くのくずが生まれても繰り返しに過ぎないとしても受容価値は歌われなければならないのです。