『君主メフィストフェレス陛下に学ぶお紅茶の煎れ方: 胎界主オマケ本』を更新するには〈成功済み〉

更新されましたね。されたそうです。ですが自分のkindleでは更新されていない方が多いのではないでしょうか私もそうです。以下のブログを参考にし、以下の文面を送信しました。成功の可否も報告します。

 

Kindle本『君主メフィストフェレス陛下に学ぶお紅茶の煎れ方: 胎界主オマケ本』が(ASIN: B06Y2MCS5X)が2019年3月30日付けで第二版になっています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B06Y2MCS5X/ref=docs-os-doi_0
購入済みの私の手元にあるのは、2017年12月30日の第一版ですので、更新をお願いします。
どうかよろしくお願いします。

これに失敗したら次は、パスワードを変える→kindleのなかみがなくなる→もう一度ダウンロード→新版というのを試す。

 

成功しました。

ハーメルン なろう 読書記録

どこまで読んだか記録する。その都度更新される。

 

ハーメルン

①「眠らずのぼっち」

原作 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている×ワールドトリガー

2018年11月7日→7話まで

わりと珍しいアンチ要素のない、はまちとワートリのクロスもの。不眠というサイドエフェクトがグッド。とてもすき

②「(FE紋章の謎の世界に転生したので)海賊王に俺はなる!」

原作 ファイヤーエムブレム

2018年9月13日→61話まで

よいランスっぽい主人公。

③「星狩りのコンティニュー」

原作 インフィニット・ストラトス 仮面ライダーエボル

2018年10月18日→24話まで

エボルトがIS世界に転移する。

④「ブラック企業社員がアイドルになりました」

原作 アイドルマスターシンデレラガールズ

2018年7月13日→91話まで

北斗の拳のトキの力をもってアイドルになったTS主人公。

⑤「楽園爆破の犯人たちへ 求」

原作 コードギアス

2018年11月4日→19話まで

3部作の3作目。年齢差主従もの。

⑥「虹色のアジ」

原作 とある魔術の禁書目録

2018年11月4日→34話

悲劇の予兆でひっぱる。もう少しひっぱられてもいい。

トロッコ問題 行為無価値と結果無価値

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ロッコ問題は、義務論と功利主義の対立として説明されることが多いが、行為無価値と結果無価値の対立としても理解できると思ったので、簡単に説明したいと思う。

本題に入る前に、軽く用語を説明しておこう。ここでの「無価値」はドイツ語のUnwert の翻訳であり、「マイナスの価値」を意味する。(以下を参照)

無価値 - Wikipedia

刑法において、違法性を生じさせる「無価値」には、行為による無価値と結果による無価値のどちらが犯罪の違法性の本質であるのかに対立がある。

あまり詳しくはないので、刑法の話はこのくらいにしてトロッコ問題に移ろう。

レバーの前の人は、暴走する列車がこれから、5人轢いてしまうことを知っている。そして、彼は目の前のレバーを操作することで、1人轢き殺すこともできる。

行為の観点から整理すると、彼は作為によって1人を殺すか(A)、不作為によって5人を見殺し(B)にできる。行為無価値の観点によるとAの方が悪い。よってAの方が犯罪となるか、より重い。

結果の観点から整理すると、彼は1人殺すことを容認する(C)か、5人を見殺しにすることを容認する(D)ことができる。結果無価値の観点からはDの方が悪い。よってDの方が犯罪となるか、より重い。

現代人である我々が昔の人に比べて膨大な人々を見殺しにしているからといって、生じさせている無価値が多いというのは無理がある。したがって、行為無価値の方が犯罪の違法性の説明としてはよさそうだと、トロッコ問題を例にすると言えそうだ。

胎界主 高解像度版再読企画 07『遅刻』08『球体使い』09『インプ』10『ヘッド』11『サッキュバス』

07『遅刻』

(1-6p)

二人で大切にしていた金魚。金の指輪。7に止まる傾いた時計。

永遠の象徴である指輪は失われて、ひと時を得る機械が創り出された。

時を止めて侵入しする。事務所内の銃を盗んで撃とうとするも撃てずまごついていると、撃たれたためこれを利用して銃弾が当たるように動かしワンキル。そして、驚いているところをもう一度、時間を止めて自身で撃ち殺す。すると、もう一人が事態を察して撃ってきたため、再度時を止めて相手の撃った弾に当たるように動かして復讐は完了した。

以上の経緯は監視カメラに映っている。

(7-8p)

生体めいていることから、神獣石を材料に用いた? 

復讐完了時点と比べて無精ひげが生えていることから、ある程度の時間が経過していることが分かる。妻の危篤は知っており(だからやつれている)、電話は稀男のもとへの呼び出しだと思う。

(9-11p)

まず河鍋の持ち物は時間停止機械、時計、モデルガンだ。

モデルガンであることから、勝つつもりがなかったという仮説が立つ(この時点で妻の死期を悟っていることも仮説を支える)。また仮に勝つつもりであったとしても、銃を持っているように見せかけることで、相手に撃たせてからそれを利用し殺害する方法を選ぶだろう(河鍋が二人目を殺害した後、三人目を撃つのを避けたことから)。

稀男は、時間が停止していると誤認させるトラップ(吊るされた弾丸、おもちゃのイモリ、ネコ、ネズミ)を仕掛け、緒が見えるように右目をつぶり待ち構える。撃ったのは、いのちの緒のゆらぎが見えたため。撃つことで死ぬことが必然的にありえない場合、緒はゆらがない。

電磁力板は「運よく」作用した。これが、なにを相手にするのか分かっている時間の与えられたマナ使いの恐ろしさ。

救急車両を予め呼んである。

どうして自殺幇助は迷惑なのか。やはり、助けた相手が死ぬような助け方は、助けたということを知ることができないため承認の取れ高が少ないのかな。

 (12p)

ほんの少し先に死ぬことでなにに間に合ったのだろう。死亡時刻を把握しているということは、河鍋の死に聖子が立ち会っている? 救急車両に乗ってやってきた聖子は、河鍋の死に立ち会う→病院に行き妻の死を知る→稀男に報告?

 

あらすじ

妻を借金のかたで奪われた河鍋は、魔王にそそのかされ復讐のため時間停止機械を創りあげる。そして、復讐は成った。だが、不可解な殺人を犯したことで稀男に呼ばれた河鍋は、そこで時間停止機械に備えた稀男と対峙する。稀男が仕掛けた作動誤認トラップを見抜き、撃たれた瞬間に時間を止めて近づくと電磁力板が作動したことで、機械が誤作動を起こし撃たれてしまう。河鍋は死ぬつもりだった。最後に背を押してもらおうと稀男に助けを乞う。そうして、亡くなった河鍋は妻よりもほんのひと時先に死に、間に合った。

 

08『球体使い』

前編(1-21p)

いきなりこんなヤンキーマンガみたいなのってある?

妾ということは、やっぱり正義も善のように(善よりも少ないだろうが)子をつくっているのだろう。まあ、東郷の麓は正妻以外の子の方が多いだろうからな。

仁の夢、大海を自由に泳いでいきたい。

カラーの強みを存分に生かして、球体使いの異色さを示す。

 

後編(1-23p)

情叔父さんの味わい深さ。

久松に人望があること、仁を思う家族がいること、その帰結。

仁はなぜ自殺したのか。

:前提:子供のこころは穢れることを恐れる。①当主には成れないと認める→②付随して今までの行いの罪を認識する→③地獄の扉が開く(=こころが穢れる)→④その前に死ぬ。ポォを思い出して欲しい。①をシャクヨウを信じないに帰るとポォの自殺理由となる。以上がポォと同じ内実によって死を選んだ説である。仁のこれを見て、その内実をトレースしたことで、対シャクヨウ戦においてポゥを利用した計略が為せたのかも。

 もう一つ、仁が当主であろうとするのは大きな責任(東郷の胎界を統べる者としの)というの以外に、東郷から逃げていった人たちのためというのもあるのではないか。当主でなくてもいいというのは、お前は必要ないということを突きつけること。

 

あらすじ

東郷仁は、東郷家次期当主である。東郷家とは、球体使いの力によって西海道を支配する士族ランドを統べる一族である。仁は東郷家の次期当主としてふさわしい振る舞いをせねばならない。どれほどの犠牲を払おうとも。

西鮎世公立高校に転校した仁は、暴力により実力テスト白紙提出を強制する。これは、郷(東郷家の外地)である鮒界市に、残存する既存権力の影響を削ぎ東郷の支配を確立するためである。これに従わない生徒2名あり、その名は虹増二郎、戸的美穂である。

次郎は、裏番である。そして、東郷の球体使いである。次郎は仁の腹違いの兄弟なのだ。次郎は幼馴染の復讐のため、仁に襲い掛かるも一蹴される。次に向かうは、戸的美穂の元である。恐ろしや、またしても暴力によって蹂躙されてしまうのか。

しかし、意外なことに仁と美穂は夢について語り合う。そこには、心の交流があるのだ。そこに、久松一行が現れる。久松は次郎が裏の番長であるとするならば、表の番長である。先だって暴力によって服従させられたことの落とし前をつけにやってきたのだ。仁は、球体使いとはいえ人間である。同時にいくつものことができるわけではない。しかし、久松らの認識は甘かった。球体使いとそうでない者の差にあまりにも無知であった。確かに、全員の首を同時にひん曲げることはできない。だが、天井を落とすことはできる。天井が落ちて、戦いとも呼べぬ蹂躙は終わった。

仁の姉である聖子は仁の現状を憂慮していた。次期当主の責任はこころ優しい少年である、仁のこころを蝕み疲れ果てさせている。そして聖子は、こうした仁の犠牲があるからこそ、自分たちが東郷から逃げることができていることを知っている。聖子は仁を警察に出頭するよう稀男に依頼した。稀男は、周到に球体使いを分析し、その特性を掴み疲れ果てさせる。そこに聖子と、次期当主仁の叔父の情に依頼しに行った徳の二人が現れる。二人が説得したことで、仁は当主に成ることをあきらめる。しかし、当主にしかなれないと言い残し仁は自殺してしまう。

 

09『インプ』

・西鮎世小学校5年3組紹介

戸的実 クラス内の交友関係は広く浅く。栗島理子とは幼なじみ。(以下、戸的)

栗島理子 栗島たまきの妹。皆本世和至の妹と仲良し。魚成勇が好き。(栗島)

魚成勇 胎界主。小咄を書く。東郷正義の子。球体使い。(魚成)

女木常明菜 カチューシャをつけている。栗島とは対立ぎみ。(女木常)

九狼翔 猪山と仲良し。いじめっ子。レックスの息子。(九狼)

田豚 ベール派の魔王の精より生まれたインプ。長年、小学生をしている。

羊谷つよし ベール派の魔王ベリトの精より生まれたインプ。ベリトを強制送還したことで、戸的、皆本、栗島、稀男を憎んでいる。

(1-2p)

「俺様の涙が時価いくらすっと思ってんだよぉ」「自分に様つける人のお願いはきいたがいいぜ」好き。

wikiで翔の頭の怪我は『たましいの扉』で電車に轢かれたときのものと、あるけどマジでそんだけで済むの!? これがレックスの血か(たぶん違う)

(3-7p)

「遠くの親より近くの幼なじみってな」栗島妹カッコいい。

魚成は写真の田豚が、目の前の田豚と同じだと判断しているから力を使ったのだろう。

「幸い田豚は首の捻挫ですんだけど お仕事の都合で昨日引っ越して行きました 皆も突風には気をつけてな で 今日からこのクラスに転校してきた……」グルとはいえあまりの無理に笑う。

(8-16p)

田豚様呼びということは、ベール派の父魔王の階級が上か、インプとしての格上あたりなのかな。鮒界市よりも田舎に左遷? 

「お前があの時雌鳥を二羽用意していれば俺の兄弟が『レギオン』に取り込まれることもなかったんだぞ戸的実ぅ」さ、逆恨み~という感じ。父を恨むことができない歪さ。

羊谷は、戸的のスネオムーブ(男子はビンふた、女子は美容品)を真似て戸的を貶めつつ地位を確立。九狼たちをそそのかし、戸的に魚成を殴らせる。それに怒った栗島は、九狼たちをボコボコにする。それを利用し、栗島をクラスの会で吊るし上げいじめのターゲットにする(その過程で皆本に栗島を裏切らせ二人を孤立させている)。

 (17-28p)

この破滅の流れはどうにもならないのか。からの、魚成の小咄ヤバい。流れが完全に覆された。

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このページの流れは、①小咄読んだ対価→②金で払う→③金ではだめ→⑤稀男の小咄!!→⑥魚成の小咄(稀男にオチが分からない!?)⑦報酬成立!! ですよ。これが、東郷の次期当主候補、真の胎界主候補、魚成勇。(ところで、魚成と稀男ここで握手してますね)

小学生に乗って町を行脚できるのは、稀男が軽いから?

稀男、タバコ嫌いなのかな(子供っぽさ?)

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うわっベリトの隣、サタナキアだ。

「お前の障壁は穴だらけだ」ここ、仁の株が上がってうれしいな。

胎界主のお話は、魚成がコーヒー牛乳を届けに来る5時半までの時間稼ぎ。

(29-31p)

なぜか、最初から魚成に解決させるつもりだったようだ。

コーヒー牛乳のビンふただけ取って、魚成に渡す。稀男の習慣は、コーヒー牛乳を飲むことではなく(コーヒー飲んでいるしな、しかも2回)、ふたを集めることなのかな。

 

あらすじ

ここは、西鮎世小学校5年3組。突然の突風と親の仕事の都合で転校した田豚と入れ替わりで転校してきたのは、羊谷つよし。彼はビンふたコレクション、美容品で瞬く間にクラスを掌握する。そして、戸的、皆本、栗島、魚成をターゲットにして苛烈ないじめを始める。なぜ転校してきたばかりの彼はこんな非道をするのか。それは、インプであるため、父である魔王ベリト強制送還にかかわった全員に激しく憎しみを抱いているからだ。

ああ、恐ろしや悪魔の陰謀。このままじゃ子どもらみんなクビ吊りか。しかし、まだ子どもたちの心は折れてはいない。戸的と魚成は連れ立って稀男に助けを求めることにしたのだ。しかし、稀男はもみけしてくれる警察関係者が不在なためしぶる。魚成は報酬として小咄を読ませる。小咄は、稀男を笑わせ報酬として成立した。

稀男は、戸的に栗島と皆本の家に貯金の取り立てを命じて、魚成には5時半にコーヒー牛乳を持ってくるように言いつけた。そして稀男は、自身と悪魔と誓約者の三者面談を始める。稀男はまず、インプの障壁をいのちの緒を見ることであっさり攻略し致命傷ではあるが即死しない程度の傷を負わせる。そして、誓約者を脅し、胎界主の話をさせて5時半まで時間稼ぎを始める。やってきた魚成に、ケリをつけさせようという魂胆である。しかし、これには失敗して一緒に来ていた警察に取り押さえられ、インプは去り、誓約者は誓約によって逃れたためより大きな罰を受けることになった。稀男は、コーヒー牛乳のふたを取り、中身を魚成に渡して去っていった。

 

10『ヘッド』

 時系列を整理すると、2pの中段から→14の右の段まで→1-2pの一段目から→14pの真ん中から21pまで。という感じ。

あらすじ

ルーサー魔王の依頼により、稀男暗殺開始→失敗したので偽装するもヘッドから暗殺されそうになる(この暗殺前からぼろぼろのため複数暗殺があることがうかがえる)。稀男ルーサーを、署長に丸投げ。

 

(1ー6p)

海っぽいけど湖。

ここで捨てられているアイスの容器がラストの容器であることはみなさん御存じでしょう(わかってなかった)。アイスへの注視は、罪悪感?

アイスを捨ててしまったので、3pでまたアイスを食べようとしてる。ここの描写は、プロとしての冷酷さのと間抜けさが両立している。人をこれから殺そうっていう時にアイスを食べようとして、いつ来るのか読み間違えて食べそこなうとか。

躰化者だからいのちの緒が2本ある。

ルーサーはペイント弾を臭いで判別できる。時計を気にしている。情報与えすぎ。 

ルーサーの置いたアイスを子どもから取る稀男。

(7-14p)

ルーサー、三度目の正直でようやくアイス食べられた。情報を得るためにアイスを子どもあげる。

署長、ルーサーが署内に入った時点でもう爆弾を渡している。この時点でおおむね察している聖子と稀男。

ペンキで鼻をごまかし、接着剤付きの爆弾を投げつけることで相手を躰化に追い込むことで短期決戦にもちこむ。そして、時計をこれ見よがしに目の前に置いて悩める時間を明示し、その悩める時間を針を動かすことで誤認させ、時間切れ、躰化の副作用で身体が動かなくなると。

稀男は助けてに対して、「食事には厳粛な俺だがオヤツにはだらしがない 自戒も込めてお前が置いてったコーンアイスの代価を払ってやる」と言ったが、これは助ける者としての通常処理なのか、例外処理なのか。稀男がオヤツをもらったのは、きんつば、コーンアイスの二つ? 食べ物はもらえないけれど、オヤツはもらえるから報酬として機能するのか? それで、これを(オヤツ報酬の禁止)繰り返さないようにする? 

(15-21p)

「後は署長に丸投げしちゃお」助けた者のことを丸投げもできるのか。

「けれども承認なんて相対的価値に基づいた情報処理 単なる認識だからね 信仰心を持たなきゃ 胎界主が本当に信じるものを定めた時 世界は孕みだし完結へ向かうんだからさ」

20pのここ、ルーサーは稀男ではなく聖子を選んでいるんだな。それで21pで、自身の力の及ばない、風(他力)によって運ばれる容器(ルーサーが重なる)が、落ちることなく転がり続けているところを眺めていると。

 

11『サッキュバス』

 (1ー5p)

子どもをコマ間のところで殴って母親に非難されているところ、全く気が付いてなかった。

(6-10p)

「アイドルはもちろん母親などの近親者に対する憧れも皆無な上初恋の相手すらいないなんて」無我が生まれる前も含めてということは、養父母はやはり稀男のこと……

「自殺志願者だろ全国から集まってきやがるこの墓地は「忌み地」だから」全国的に有名な自殺場所って。

稀男が追い返すことのないように、台風なのも見計らっているんだろうな。

戸的の影が見える。

(11-16p)

「このヲンナ…………やる事なす事俺をイラつかせるが妙なトコをチクチクさせる」

 から「いいや人じゃない根拠だ 覗いた俺の記憶をもとに心理攻撃を仕掛けてるのさ かなり古い記憶に向けて……」と推論するのだから。ピュア関係でも同じように推論してもおかしくはない。読者の私に推論できなかったのは願望ゆえで、稀男自身が気が付かなかったのはロックがかかっていたからだろう。

(17-22p)

本当にピンチの稀男。ここの賭けで負けたら承認することに。

最悪な風鈴の揺れ方や。どんだけルーサー激しいの。

いとおしいから人魚姫が笑うことを想像した。あわとならないことではなくて、笑って消えることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

胎界主 高解像度版再読企画 05『天肢の血』06『憑魔』

05『天肢の血』

(1-2p)

稀男にカレーの日があるという事実が判明。毎週(月にまたは年にかも)あそこでカレーを食べるようだ。カレーにおやつと子供っぽい食べ物を食べているシーンが多い。

どしゃ降りが示す心情を答えよ。

(3-6p)

ニキ、なにげに胎界主で一番共感しやすい。

「独厳寺」見逃していた。血がでても延々と扉を叩き続ける奴も、それを何時間も眺めて素知らぬふりして話しかける奴も怖い。

禅師がしていることを推測を交えて解説したい。禅師の下へ来るのは地獄への扉を開いた罪人である。彼らは地獄と天国を信じている。(ここで注意したいのはニキが地獄への扉を開いていないことである)。禅師は暴力によって現世に地獄を再現する。すると、罪人は死ぬ。ここで地獄に落ちた傀が天国に行きたいと言ったことを思い出して欲しい。天国と地獄を信じる罪人は、天肢の血を飲まされ生き返るとき、地獄から逃れるために天国へ行きたいと望むようになる。以上が禅師による疑似転生システムである。

(7-16p)

ヤクザのコマを見ながらご飯食べてますね。

いのちの緒を切るというので足りると判断したのは、同じ躰化者の署長のは切ることができるからか。

稀男の女嫌いを把握している聖子。

天肢の血をばら撒いてるとこうして、同じ躰化者である者にしか対処できない問題が生じる。

署長は殺せることは肯定するが、ただの人間になるという質問には沈黙する。自分へはマッチポンプめいた善行をするように作用した禅師の疑似転生システムを通り、禅師の手綱を逃れたニキを正しく評価しているからか。

いのちの緒が見えないため弱体化しているか分からないニキを前に、聖子は車両の中から稀男が観ている(禅師がニキを観ているのとの関係は?)ことを、弱体化しているため助けが必要ないと判断して不安を感じる自分を観て楽しんでいると思っている。これに対して、稀男は「俺も逃げたと思わなかったのか」と問い、これに聖子は改めて「お前が私を置いて逃げるハズがないからな」と稀男を信じていることを言葉にする。これは、稀男の自我の礎を認識しかつ信じているということ。特別な信頼関係をうかがわせる。

暗殺依頼であるにもかかわらず、殺人を避けて運べたのは人殺しの罪を感じる者(署長?)の関係だろうか。暗殺しないで捕らえることに成功することが、殺人の罪を浮き彫りにする(ニキでも殺さなくて済むなら、殺さないべきだとするほどの罪だと)。

オチの美女の罪深さのくだり、ふざける力を感じる。

 

あらすじ

本日、晴天カレーの日。さあ食べようという時、轟音轟雷豪雨と共に稀男へ獅子屋署長から暗殺依頼がもたらされる。暗殺対象は、独厳寺にて禅師がばらまく天肢の血によって不老不死となった丸大豆ニキである。ニキは、久松組から連合に裏切った渾菜組へ出向してきたが、なにもかも無視し欲望のままレイプ、殺人を繰り返していた。第一の策であるいのちの緒を切るという策が通じなかったため、第二の策である同じ不老不死者の肉体を使った免疫系のハックによって、ニキを常人並みへと戻すことに成功する。こうして、暗殺することなく解決することに成功するのだった。

 

06『憑魔』

(1-4p)

こころの緒による読心は、目前が限度のよう。憶えておこう。

そういえば、悪魔自身にそのつもりがないとはいえ。悪魔に乗っ取られて別人となっていることを一家全員が信じているのよな。稀男の養父母にはできないことだったのに。

たぶん、この悪魔はベリアル派だよな。本を読ませようとし、子供をつくらせようともするし。ベール派(ソロモン)の妨害があるのも裏付けになる。

(5-9p)

ここの≪神≫原典と採っても良さそう。

右端は前からソクラテスプラトンでその後ろの人誰だろう。デカルトダーウィンは分かりやすい。他はわからないな。

(10p)

東郷の話をしているところで、魚成勇が線路に沿って歩いているのを見かけると。

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ガムを噛んでいる人に鮭を食べさせようとして、すっと食べてもらうのが全く言葉を交わすことなく成立するのなんなの。

魚嫌いって、バンシーとしての性質説とかが有力だけどソロモンの魚成勇対策という線はありうるだろうか(いや、具体的どうしてと言われると困るが)。

(11-18p)

ん? あれ、火災に対してどうして分裂して本物当てにしたんだ? 美穂を助けさせようとしたけど上手くいかなさそうだから、皮彦に助けを求めさせることにしたのか?

飛び降りたあとにクレーン台で上がるよりも、もともと近くのクレーン台に飛び乗ったという方が自然かな。それで、読心範囲外から鏡で中を見てどちらが本物か稀男にはわかっている(おそらく鏡を稀男に貸した聖子も知っている。女のカンは鏡を持ってきていることにかかっている。皮彦は知らない)

火事の熱による汗を緊張による汗と視覚的に混ぜることで、誰が知っているかが見えにくくなっているのかな。

「君の欲しいモノはなんでもやる」稀男に本当に欲しいモノを聞くことは、ピュアとササヤンのシーンを想起する。ここからの一連の流れから、稀男の望みを類推するなら本当に価値ある本物とまがい物を見分けてほしい、か。さすがは、ソロモンが誂えた紙ヒコーキだけはある。

必ず成功する状況から、皮彦に委ねることで失敗するかもしれない試練に仕立て上げやがった。

ここで、成功しているから稀男の力の働きを見てしまうが、皮彦が賭けに勝ったのだ。だから、救急車で運ばれる一家の姿があるのだろう。

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4pの戸的の「ま~たすぐお金の話しだ」を思い返してほしい。稀男が助けたのであればこの光景(中の2コマ目)はなかっただろう。

最後の2ページは、出口のラストと同じく

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稀男自身が一歩も動けているわけではないということだろう。

きんつばは久松くんのありがとう。

 

あらすじ

戸的実の姉、美穂が悪魔に憑依されてしまう。取り憑いた悪魔を十字架で祓おうとするが女嫌いという弱点を突かれ、恐怖心を抱いてしまい失敗する。稀男は一体となった悪魔を分離するため火災を起こす。火災によって危機に陥った悪魔は、稀男の目論見にあえて乗り、分身し、本物を選ぶか誓約をさせる二択を強いることで窮地をつくる。稀男は、誓約を拒否し皮彦に選択を委ねる。皮彦は稀男に助けられることなく試練に打ち勝ち本物を選ぶことに成功した。これを見た稀男は、一人川辺に佇むのであった。

胎界主 高解像度版再読企画 02『人面疽』03『夢魔』04『たましいの扉』

02『人面疽』

(1-2p)

テレビ、電車、線路。真ん中のテレビに映る今日子。

人が亡くなったときにだけ専用車両が通るようだ。

僻地だから、防犯に苦労してそう。「盗っ人へ地の果てまでも追いつめて」

(3-4p)

「盗っ人にはいられた地の果てまで行ってくる」を読んで、今日子は逃げられたと思

い、人面疽はこれ幸いと存在承認を迫るにしろ消すにしろ都合のよい場所なので目的を果たそうとする。

「久松くんは食べ物を粗末にする子じゃなかった」これで別人にすり替わっていると今日子は信じ、多くのものを賭けている。

稀男は体表にいる人面疽を見つける銃を突きつける。ここで素直に服を脱ぐのは、今日子を疑わせるためか、または99人の存在承認を得ていないので物理攻撃が効くからか?

(5-9p)

角と緒を見るバンシーの血。

斧の柄を壊して使えなくすれば、久松は魔物に決定打を持たないため倒せもしないが殺されもしないため、これで助けることは完了したと判断した? 「なんだ(助けたのに)お前まだいたのか」→まあ「死ぬようなことにはならない」と言った時点でおおよその筋書きは描いていたのだろう。

いのちの緒を切ることができると知られていると思っているため、不意打ちした。(シーってしている稀男)

「まだ喰えるぜ」今日子の見立てが正しかったことが明らかとなる。

 

あらすじ

高校教師日光は、生徒久松が化け物に取り憑かれたため栗島の紹介で稀男に解決を依頼しに、公園墓地を訪ねてきた。稀男は一旦追い返して、次の日久松を連れてくるように言い渡す。次の日、留守の表示を見て久松に取り憑く人面疽はこれ幸いと邪魔者を消しにかかる。あわや、絶体絶命かと思いきや稀男がそこに現れ、人面疽に銃を突きつけ体表の人面疽を見つけるために服を脱がせる。しかし、人面疽を体表に見つけることができなかった。そのため、今日子を乗っ取らせたのち、一度見捨てるフリをし、不意を打ちいのちの緒を切ることで人面疽を胎界に送り返すことに成功する。

 

03『夢魔

(1-6p)

ペイント弾が当たり死んだと誤認したことで、気が遠のいて倒れそうなところを稀男が足で支えている? それにしても、なんで助けに行ったんだ? 預貯金の半分でいいのもなんでだ? 嫌がらせ目的なのに減額する意味とは? 魚成関係の稀男の挙動は解釈が難しい。もうすでに、勇が助けなければ地震を起こす存在になっていたのかな?

そういえば、夢魔は胎界主専門に力を発揮するがそれでなにをしているのだろう。夢に閉じ込めて生成世界に力を及ばなくしている? 夢の中での創造を自分に利用するとか。他の人間を招き入れて殺すとか?

今回の夢魔は所属が明言されていないが、すべての夢魔はサタナキアから産まれて手先として動いているのでは? (自我感染は帝王→サタナキア→夢魔)東郷善の後継者候補であることまで知られていると見るべきか。そして、稀男のことも今回の件で知ったか前々から把握済みか。

なんで父である東郷正義ではなくて善なのだろう。父とは会ったことがないが善とは会ったことが在るのか?

夢世界では、言葉の力が働かないので嘘をつける。

(7-10p)

子どもには罪悪感に訴えかける手が通用するのだよな。

最後の稀男のチンピラムーブ、なに親切お兄さんなの? そしてそれはスルーされると。

 

あらすじ

魚成勇は球体使いである。自身へのいじめに怒り我を忘れいじめっ子に力を使ってしまう。すると突然いじめっ子の頭から血が吹く。死んだと動揺し力を解く勇。しかしこれは、通りがかった稀男がペイント弾でつくった見せかけのものであった。稀男はペイント弾でいじめっ子を追い払い、状況をうやむやにしたことの報酬を勇の母親にせびるもかぶだけで追い返される。

その夜、勇に迫る夢魔夢魔は胎界主である勇を夢に閉じ込める。その夢の世界は年老いた母親が若々しく、優しい祖父がいる。その優しい夢のなかに侵入者が現れる。勇の母の依頼を受けた稀男である。稀男は本当の母親のことを話し罪悪感を煽る。すると、勇は夢を拒絶し元の世界に戻った。

何ひとつ変わらない世界で、勇は坂を上る。

 

04『たましいの扉』

(1-3p)

靴の裏。とりどりの扉。影男はベリアル派所属。

九狼くんよく轢かれて無事だったな。

(4-9p)

終点。ゴミ箱に投げて当然入らない。罪の意識で地獄の扉が開かれる。では、どうしたら天国への扉は開かれるのだろう。

「だいたい分かった」この時点では、対傀を想定しておおよその考えが読めたので対応策を思いついている。影を見失ったことに驚いている?(戸的は助けに来た稀男に驚いている)銃を構えて入ったということは自分がいることを知られていない前提で不意打ちし、銀の弾丸を打ち込む予定だった。だが、おそらくメフィストが稀男に気が付きこころの緒経由で稀男の到来を知らせ入った瞬間に取り憑かせた。

死にそうな稀男を助けるために、メフィストはこころの緒を戸的に伸ばし誓約をさせる。たましいの誓約が成立したため、メフィストは戸的を助ける(内田は地獄行き、マッチポンプだなー)

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「自我の礎」は、《過去の集積から構築した存在基盤=世界を認識するための価値体系》→たましいを翻訳したもの。稀男の自我の礎は「人を助ける者」。メフィストフェレスは稀男について、取り替えっ子であることで、養父母を死に追いやった(過去)罪の意識(価値体系)から人を助ける者を演じていると分析した。のちに、『生成世界の奇蹟』で、罪悪感による地獄というシステムを信じないことから罪の意識からというのは否定されるとみていいだろう。

戸的を助けるには、稀男が代わるしかないという状況に追い込まれる。ここで本来なら、稀男は誓約者として12年間働かなければならなくなるが、メフィストフェレスはなぜかこれを条件のみで見逃す。ここは非常に分かりづらい。まずメフィストフェレス自身にロックがかかっているため「他の誓約者同様なんでもだ」ではなくソロモン対策という明確な目的があることを思い出せない。そして本来の目的が、誓約させるのではなく本を読ませることなので、挑発に乗って条件を付けるのみで見逃した。ここのあたりは、ベール派と誓約させたいソロモンと、本を読ませて存在級位を上げてソロモンに対抗させたいゼブブメフィの思惑が交錯している。

 

あらすじ

突然戸的はベリアル派の使い魔に襲撃される。そして気を失うも何事もないためそのまま帰っているといじめっ子に絡まれてしまう。すると、突然一方がもう一方を殴り、さらには電車に飛びこんでしまう。そして、影はどこかに出て行ってしまった。こうした怪奇現象に遭った戸的は、稀男に助けを求めるも無視されてしまう。そして影は戸的に悪行を振りまき続ける。耐えかねた戸的は、理由を聞くと影は自身はいわば戸的の地獄に落ちた前世であり、戸的を乗っ取り天国に行くと宣う。話しを聞いていた稀男は、解決に動くが、恐るべきことに魔王メフィストフェレスが来ていたのである。稀男は影に操られ銃の引き金を引かされそうになる。絶体絶命かと思いきや、メフィストは戸的に助けようかとたましいの誓約を持ちかける。これに承諾してしまったために、稀男は戸的を助けるためにたましいを売らなければならなくなる。戸的はなんとかこの窮地を脱しようと、メフィストフェレスを挑発し、これを稀男は利用し「子供を授かれば」という条件で誓約者となることを認めさせることに成功する。

胎界主 高解像度版再読企画 01『使い魔』

 検索の便利さにかまけて、ほとんどの再読がウェブ版ばかりという読者が多いかと思います。私もそうでした。ですが最近、高解像度版をPDFにしたところリーダビリティが著しく向上したこと。さらに、絵の大きさ、鮮明さが上がることで、何周もしているにもかかわらず非常に新鮮な読み味をもたらしました。これは例えるなら、視力0.3の世界から眼鏡の世界に移行した時のような感動です。なので、改めて再読したいと思います。

 

(0001p)

ソロモンの足が草を踏みつけにしている。そして、父親の手には四つ葉のクローバーがある。小魚と雑草は対応するだろうか。設定資料に新生児が初めて認識するのは赤、緑は世界とあったな。

(001-1p)

クローバー、クローバーの葉 Klee Kleeblatt 74頁クローバーは成長力が非常に強い植物で、生命力のシンボル、そして復活のシンボルともなる。(中略)古くはしばしば墓の上に植えられたことから別離のシンボルにもなった(中略)四つ葉のクローバーは今日にいたるまで幸運のシンボルとみなされている。

http://kawato29.hatenablog.com/entry/2017/12/16/234834

そっくりに産まれるニスを本物の母親が見分けるために、与える四つ葉のクローバーがまがい物の親に本物の自分の子ではないと知らしめるシーン。

(2-3p)

コインと四つ葉のクローバーが共に握られている。

読者に難読ポイントとして挙げられる一人称町田登場。いや、正直ヤクザ関係あんまり興味がないのでスルーしてました。町田が勝手に若頭を真似てトンットンして手を傷だらけにしてる方が救いようがなくて好き。いや組抜けのときにやらされたという方がありそうか。稀男登場。ここで町田は、久松組から亡くし屋が送られてきたと思っている。

(4-6p)

ここのアカーシャ球体の絵で読むと思ったのだよな。助けてと言われて、即座に殺してしまう。暴行のあとや死体があること、ヤクザが集まってきている(お父さんが来ている)のをスルーしておやつを食べようとしている主人公。

(7-15p)

『モチモチの木』のような絵本めいた雰囲気で、描かれる町の絵がすごくいい。

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ベリトの召喚シーンは、ぜひ高解像版で見てもらいたい。ぜんぜん違いますよ。それにしても、戸的くんに5千円払わせるなんてレプラコーンに果たして可能なのだろうか。(いや、だって小学生の5千円は大人の5万円より重いですよ。戸的くんの家はお小遣い厳しそうですし)わりと本気でソロモンの干渉があった説を推します。ゴチッと頭をぶつけるシーンの反復好き。

11pまで、ベリトの姿が描かれないのはニワトリだけだとフォイゾンが足りなくてヨボヨボだったからだろうな。

内実の伴わない100点、すぐパンに戻る金塊、地獄への逃亡、支配者の幻、奴隷になることと引き換えの声とベリトの与える物がことごとくまがい物なのは、やはりまがい物しか与えられないからだろうな。

(16-19p)

この「たき火」はいったい?

18pの「誓約成立だ」小さいコマで戸的くんの罪悪感を描いたあと、喉が治ったことですぐに忘れて、すぐにまた思い出してと目まぐるしい。

さらっと握手を無視するベリト、やはりひとりの胎界主程度は魔王にとってはたいした存在ではないのだろうな。

(20-23p)

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「占」今初めて気づいた。ゴチ4回目。ソロモンが稀男をベール派と誓約させたいため間違えさせられた。

なんでレプラコーンはすぐに逃げたのに、稀男の下にたどり着いているんだろう。ソロモンところどころ仕事が雑では。

稀男は命の緒が見えるので、自殺をブラフだと見透かしている。小学生と相打ち。

それにしても「本」を渡して稀男の下に向かわせた流れ、上記の画像のあとに話したことを差し込むの無茶でない?

(24-29p)

そういえば、召喚されるたびに劣化するということはあるのだろうか。

また投げられる戸的くん5回目。

助けてと言われてから徹底して顔が隠される稀男。

表層思考が読まれることを利用して、あえて妖魔と誤認させる稀男。

激昂するベリト高画質で見ると格別ですよ。

罪悪感から栗島さんを助けるために還すことを選んだ戸的くんの欲望を煽ることで、罪悪感を遠ざけて窮地を脱しようとするも、罪悪感を思い出させられる栗島さんが来たため強制送還に成功。

(30-32p)

一緒に持っていた金は落としていないのに、落としてしまったクローバー。見つけているのに(拾う時の指の形が緒を切るときのと同じ)、大切なモノと名付けられたために、(ここで溜息?を吐いている!!)大切ではないと名付け直された拾われないクローバーは線路近くに捨て置かれた。そして、クローバーから線路に沿って遠ざかる稀男と電車。井戸、電車、線路、クローバーとモチーフが効いているのだけど、言語化が難しい。

 

あらすじ風物語紹介

この物語は謎めいた男が真実を晒す場面から始まる。平凡な公務員である凡蔵夫妻の子は妖精に取り換えられていたのだ。その子供は、如何なる経緯を辿ったものかヤクザにすら怖れられる亡くし屋と呼ばれるようになっていた。

ここで場面は切り替わる。鮒界市のある小学校体育館にて怪しげな儀式が行われようとしていた。戸的少年は怪しげな占い師にそそのかされ、魔王を召喚しようとしていたのである。恐るべきことに魔王は召喚され、戸的の願いは叶えられた。しかし、その願いの代償に戸的は12年間ものの奴隷労働を誓わされる。もし、これから逃れたくば胎界主なる謎な存在を代わりに連れてくるように言われた戸的は、安易な気持ちで栗島たまきを魔王に差し出してしまう。戸的のたましいは救われた。その罪悪感に耐えかねて戸的は占い師レプラコーンを訪ねる。しかし、ここで今回のあらましを把握していたはずのレプラコーンは驚愕した。戸的に持たせた魔王の名前がすり替わっていたのである。これに、恐ろしい陰謀を見たレプラコーンは、匙を投げ問題を凡蔵稀男、そう亡くし屋と呼ばれていたあの男に委ねたのである。

稀男は戸的の持ってきた「本」を読むことで、魔王を強制送還する方法を見つけた。しかし、その方法は五芒星で恐ろしい魔王を囲む必要があるものであった。どうやって囲むのかを知らされないまま、魔王の前に放り出された戸的は怒れる魔王に脅される。すると、準備が終わった稀男が現れることで準備が整っていることに気づいた戸的は、恐ろしい魔王から逃れるために送還しようとする。そこで、送還されたくない魔王は戸的をアイドルになるという夢を叶えると誘惑し勝利を確信する。そのとき栗島が現れる。すると戸的は栗島を救いたいという目的を思い出し、送還に成功することで魔王の脅威から逃れることに成功したのだった。